科学技術コーディネーター育成事業

平成22年度

具体的なビジネスへと展開できる人材を

平成14年策定の沖縄振興計画では、地域特性や伝統的食素材、海洋生物資源等を活用する健康バイオ産業を重点産業として位置づけており、沖縄県はバイオ関連インキュベーション施設として『沖縄健康バイオテクノロジー研究開発センター』を設置(平成15年)。いまだ積極的産業利用が進んでいないこれら地域資源を活かした健康バイオ産業、さらには新規産業創出に向けた研究開発を推進しています。

 

こうした研究基盤の整備や研究成果の蓄積が進む一方、これらを発展的に産業振興へと活用する部分においては担い手が十分とはいえず、科学技術と産業との連携が円滑に進まない現状があります。

 

本事業のねらい

重点産業として位置づけられた健康バイオ産業の振興には、バイオ先端科学の知識をもって県内外の研究機関の動向と研究シーズ等の情報を把握し、社会や企業のニーズを的確にとらえ、各方面に十分なネットワークをもつコーディネーターの存在が不可欠です。

 

沖縄県の科学技術振興を推進する立場にある沖縄科学技術振興センターは、蓄積が進む生物資源情報を十分に活用し、科学的根拠に基づいた健康バイオ産業の振興、既存産業の高度化、さらには新規産業の創出を成しうる人材の育成と、これら人材のネットワーク構築と拡充を図るため、科学技術コーディネーター育成事業を実施します。

 

本事業における「科学技術コーディネーター」とは

科学技術をわかり易く伝えるためのコミュニケーションスキルを有し、産学官連携、高大連携、産産連携、知的財産権活用等において、各方面に必要となる知識の体系化とビジネスプランの立案、産業振興を推進する能力をもった人材を意味します。  

事業の概要

科学技術コーディネーター育成事業は、コーディネートに関する基礎知識を学ぶ座学と商品開発等の業務を実践するインターンシッププログラムで構成されます。

 

平成22年度のテーマは沖縄県産柑橘

“研究成果等を利活用して科学的根拠に基づいた産業振興、既存産業の高度化、新規産業の創出を成しうる人材の育成” を目的として、OSTCで同時進行中の『沖縄県産柑橘のヒーリングアロマ効果を活用した機能性果汁飲料の開発事業』で得られた研究成果をもとに、新規事業、新商品の企画をインターンシップ活動として実施します。

 

 

“知識と技能の習得”

■マネジメント、知的財産、申請書の書き方についての講義

■実際的なコーディネーター業務をアドバイザーの指導のもと実践

■新産業創出や商品開発の事業計画の策定、助成金・補助金の申請

 

活動報告

沖縄県産柑橘事業との合同成果報告会開催

「沖縄県産柑橘利活用の新たな可能性を求めて」

2010年11月21日 沖縄レインボーホテル (那覇市)

OSTCで進行中の『沖縄県産柑橘のヒーリングアロマ効果を活用した機能性果汁飲料の開発事業』の機能性研究と、その成果活用を題材とした本事業の取り組みの実績を発表。  

9月に行われたプランコンペティションでの評価を受け、さらに磨きをかけた受講生4チームによるプレゼンが行われ、審査の結果、“シークヮーサーと島豆腐と乳酸菌の3つの機能を活かした機能性食品”のプランで商品企画を進めてきたチーム「シークヮーSOY」が初年度の最優秀チームに決定した。 また、講座の締めくくりとして、修了基準に達した受講生全員に修了証が手渡された。  

 

プランコンペティション(審査会)開催

2010年9月12日 JICA沖縄ニライホール

インターンシップ活動において受講生たち4チームがそれぞれ計画した企画をプレゼン、進捗を報告し、有識者による審査・講評を受けた。審査員:畠山敬氏(JICA沖縄)、上田不二夫氏(沖縄大学)、玉城理氏(沖縄TLO)、照屋隆司氏(開発屋でぃきたん)、古堅勝也氏(沖縄県)、長谷川和宏氏(リバネス)、島崎潤一(OSTC)

 

科学技術コーディネーター育成講座 開講

2010年7月3日~9月12日

本年度の受講生は23名。4チームに編成し、それぞれにアドバイザーとしてスタッフを1名を配置したほか、㈱リバネス・人材開発事業部の長谷川和宏氏に外部アドバイザーを務めていただいた。 沖縄県産柑橘を題材に各チームが設定した目標は、「サイエンス」が2チーム、「地域活性」が1チーム、「起業」が1チームであった。 (講座終了後も成果報告会に向けてアドバイザーのフォローのもと、各チームの活動は継続)  

 

講演&座談会(公開講座) 開催

2010年6月19日 サザンプラザ海邦(那覇市)

参加者44名。株式会社リバネスの代表取締役CEO丸幸弘氏、株式会社ユーグレナの代表取締役CEO出雲充氏のお二人をお招きし、講演と座談会を通じて、科学技術コーディネーターの役割や起業家としての取り組みについて熱く語っていただいた。

参加者のうち半数近くを大学生が占め、社会人では、より実践的なスキルを磨く目的での参加が多かった。アンケートでは、講演を通じて科学技術コーディネーターの具体的なイメージ作りができ、沖縄の可能性や、産業の活性化につながるビジネスのあり方について理解が深まったという回答が多く寄せられた。

’10-06-19講演者プロフィール.pdf
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推進委員会の開催

2010年11月12日 第4回推進委員会 @OSTC会議室

2010年  9月10日 第3回推進委員会 @旭町会館2階

2010年  6月24日 第2回推進委員会 @OSTC会議室

2010年  6月14日 第1回推進委員会 @OSTC会議室

 

▮沖縄科学技術コーディネーター協会設立へ

2010年12月18日、JICA沖縄(浦添市)にて、「平成22年度 科学技術コーディネーター育成事業」の講座受講生ら15人は沖縄科学技術コーディネーター協会の設立総会を開催した。  

沖縄科学技術コーディネーター協会は会員制の任意団体で、沖縄県地域において科学技術の研究成果を産業振興に直結させる仕組み作りに貢献することを目的とする。

 

平成22年度、沖縄科学技術振興センターでは、研究成果の利活用と人材育成をカリキュラムに取り入れた「科学技術コーディネーター育成事業」を実施し、カリキュラムを終えた受講生らのチームは引き続き活動を継続、講座の枠を超えて実践的にビジネスへと動き出している。このような実践的人材育成モデルを持続可能な仕組みとして整備し、科学技術コーディネーターの継続的な活動とその発展を支援する基盤を確立するため、受講生らが団結し、沖縄科学技術コーディネーター協会は発足した。

設立総会の様子
設立総会の様子

大森保氏(琉球大学名誉教授)が代表理事に就任した同協会は、科学技術コーディネーター育成講座の開催、研究成果と企業の橋渡し業務、産学官それぞれに点在する科学技術振興に欠かせない情報の収集と発信などを主な活動内容とする。

 

 

 

 

▮沖縄科学技術コーディネーター協会Webサイト公開のお知らせ

(財)沖縄科学技術振興センター主催の「科学技術コーディネーター育成事業」の講座カリキュラムを修了した受講生たちが立ち上げた任意団体 『沖縄科学技術コーディネーター協会』 の公式Webサイトが2011年3月10日に公開されましたので、ご紹介いたします。

 

沖縄科学技術コーディネーター協会は会員制の任意団体で、沖縄県地域において科学技術の研究成果を産業振興に直結させる仕組みづくりに貢献することを目的としています。

 

講座の枠を超えて実践的なビジネスへと動き出した受講生らが結成した同協会の設立趣旨・活動内容等、同協会Webサイトで是非ご覧になってみてください。

 

沖縄科学技術コーディネーター協会(OSTCA)

  公式WebサイトのURL http://ostca.jimdo.com/

 

 

 

海洋危険生物による被害発生は、7月と8月に年間の6~7割が集中しています。ぜひダウンロードしてご活用ください。

『海の危険生物治療マニュアル』.pdf
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